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背脂海苔煮干し@一絆御徒町本店・台東区御徒町

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写真: 背脂海苔煮干し@一絆御徒町本店・台東区御徒町

写真: ビーフストロガノフみそらー麺@塩生姜らー麺専門店MANNISH亀戸店・江東区亀戸 写真: 牡蠣スープ付き煮干油そば@つきひ・江東区亀戸

博多豚骨らぁ麺 一絆(いちばん)御徒町本店
  台東区上野6-4-18

 今年の1月半ばにオープンしたばかりの新店が、現在は静岡県焼津市に移転したものの以前は板橋区ときわ台で人気を博していたSoupmenの創業者で、今まはむかん@中野区中野坂上と無冠@品川区五反田の2店舗を経営する小松崎氏とコラボ(監修)し、燕三条流背脂ラーメンを一昨日の9日(木)から1日100食限定で提供を始めたという情報を得た。ときわ台のSoupmenは何度も足を運んだし、新潟5大ラーメンと呼ばれるものはどれも好きなので、これは食べ逃してはなるまいと土曜日に出かけた。開店時間の11時にお店に着くとお客が正に入店し始めたところだった。その数10人で、11番目の客として列に加わる。順次入店していくものの8人目が入った段階でストップがかかった。ということは席数が8なのだろう。1巡目のお客が退店するまで店頭で待機。その間に、店員さんの指示により食券を購入するため一旦入店する。入ってすぐの左側に小型券売機があり、1000円を投入した上で標記のボタンをポチっとな。発券された食券を手に再度列に並ぶ。並び始めてから30分ほどが経った11時半少し前にようやく入店してカウンター席に座り食券を差し出す。むかんのTwitterには土日は12時頃までお店に立つとつぶやかれていたので、厨房にいる2人の男性のうち麺茹でから盛り付けまで一手に担っている方だけ着ているものが違っていたので、この方がむかんの店主さんの小松崎さんなのだろう。
 着席から10分弱で配膳された丼は、白い器にばら海苔が山のように盛ってあり見た目のインパクトは十分。麺は幅5mmほどの手もみされた平打ち。麺肌はツルンとしていて、意外にもかなり歯応えがあってシコッ、モチッとした食感だ。ネット情報によれば、三河屋製麺の麺だそうで麺量は240gとかなり多め。Twitterには「盛り付け的に麺量減らす事出来ないので無理せず残して頂いても大丈夫です。」とあったがそう無理なく食べ切れた。スープはこれもネット情報によれば片口煮干し、うるめ節、平子煮干し、鯖節等で引いた出汁に、濃口をメインに3種の醤油をブレンドし、そこに沖縄のイカ墨を加えた醤油ダレで味付けしているそうだ。ほどよい旨味はあるものの本場の燕三条流背脂ラーメンに比べると力強さに欠けると思ったらアニマルオフだそうだ。どうりで。最近チラホラとアニマルオフのスープに当たるが、よく出来ているとは思うもののインパクトと言おうか厚みと言おうか、どうしてもやはり何か一つ足りないように感じてしまう。また、塩加減はちょうどよいものの醤油が控えめで、もう少し醤油風味が立ってもよいように思う。また、スープには背脂が浮いているものの、本場の有名店酒麺亭潤でいうと小油程度で、視覚的効果はあっても味的にはほぼ影響がない。鬼油や大油にしろとまでは決して言わないが、せめてスープにコクと甘みがプラスされるのが分かる中油くらいにはして欲しかった。スープの仕立ては全体的にあっさり、淡め、薄口に感じた。海苔の下には薄くスライスされたチャーシューがあり、その上にメンマと薬味のみじん切りタマネギが載っていたようだ。チャーシューは食べ進めるうちにバラバラになり部位を確認できなかったし、バラバラになったために少量ずつしか口に運べず味の方もよく分からなかった。一方、メンマは味付け薄めで特有の発酵臭もかなり弱かったものの食感はボリボリと強めで、麺との対比上有効だった。
 燕市やその周辺で人気の背脂醤油ラーメンは、地元で金属加工に携わる工場労働者への出前需要に支えられ、それに応じて伸びにくいように太麺で、冷めないように背脂を浮かべてという工夫をしたそうだ。このため、当然店ごとによって異なる点はあるが、総じて味付けはやや濃いめ、煮干風味はくっきり、背脂は一面に散るくらいを標準に調整可能、麺はモッチリとした平打ち弱縮れ〜縮れ麺というスタイルが多い。それに比べると、場所柄、最近増えつつある外国人旅行者を意識したのかかなりおとなしい仕立てになってる。自分的には少し物足りないという出来だった。

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